サモンナイト
大騒ぎパーティー!


 始めはちょっとした宴だった。
 ラムダが領主から、常日頃の働きの褒美として上等の酒を賜ったのがそもそもの発端。
 かなりの量だっただけに皆で飲もうということなり、フラットに持ってきたのが問題発生の合図。
 それに便乗したのがペルゴ。「せっかくですから、店からも酒と料理を提供しましょう」と言い出し、大喜びなフラットの面々。
 それ聞きつけたスタウトを始めとするいつのもメンバーが集合し、いつの間にやら大宴会になっていたのだった。
「じゃあ、私も腕を振るわないと」
 と、リプレも料理に精を出し、ペルゴと二人で料理を担当したりしていた。
 どこから聞きつけたのか、今じゃサイジェントの裏の顔役になっているローカスまでもが「上等な酒を持ってきたぜ」とやけに嬉しそうに参加していたり、スウォンも「森で獲れた獲物を持ってきましたよ」と笑顔でいたり、もう本当にみんな大集合だった。
 この大宴会はどうなってしまうんだろうか。ちょっと不安だ。
 そんなことをハヤトが考えていると。
「うおら、ハヤト! 何一人でブツブツやってんだ!? お前も楽しまねえと駄目だろうが!」
「ガゼル! かなり酔ってるな?」
 真っ赤な顔をしたガゼルが、ふらふらとおぼつかない足取りで近寄ってきた。
「おう! 今日くらいいいじゃねえか。せっかくの宴会なんだしよ」
「そりゃあそうだけどさ」
 いつもは叱るはずのリプレも料理とラミやフィズ、アルバの世話でこっちにまで手が回らないらしい。ガゼルにとっては極楽だろう。
「だったら、ハヤトも飲め! ちったあ飲めるだろ?」
「……少しは」
 ハヤトは勧められるままに、コップに口をつけた。
「飲みやすいな」
 上等な酒、と言うだけあって、口当たりがよくて飲みやすい。
「だろ? まだまだあるから、たっぷり飲めよ〜」
「…………」
 それだけ言って、ガゼルはまたふらふらと行ってしまった。
「大丈夫かな、みんな……」
 今のガゼルのように、みんな酔い始めている。
 酒を持ってきたラムダを始めとする三騎士――レイド、イリアスは隅のテーブルで飲んでいるし、セシルとサイサリスはその世話のために一緒にいる。
 ジンガは飲むより食べるで、さっきからほとんど喋らずに物を口に詰め込んでいて、ペルゴが料理の解説をしている。
 ただ、それを聞いているやらいないのやら……。
「で、スタウトは……心配するだけ無駄だな」
 見れば。
 テーブルの一角で、グビグビ飲んでいるからである。
「ええと、他のメンバーは……」
 ハヤトは大広間をぐるっと見回した。
 最初に目に付いたのはローカス。上機嫌で、スタウトの隣で飲み食いしている。
 次はアカネ。これまた上機嫌で赤い顔をして、食べて飲んでいる。
 横にいるシオンさんが「アカネさん、そろそろ飲むのをおやめなさい」と窘めてる。かくいうシオンさんもいつもより機嫌がいい。何せ、いくつもの酒瓶(多分日本酒の類)が転がっているし。
 後は、スウォンとエドス。
 彼らはある程度自制しているらしく、色々と世話を焼いてくれている。
 で、リプレやモナティ、フィズたちは空いた皿を片付けながらしっかり食べていた。
「ああ! それあたしのー!」
「早い者勝ちー♪」
 とやっているのはエルカとなぜかアカネ。
 ……さっきまで、普通に食べてたような。
 最後は。
「ハヤト、どうしたんです?」
 クラレット、だった。
「うん、なんでもないよ。みんな飲み過ぎたりしてないかなって思ってさ」
「そうですね。スタウトさん辺りは気をつけたほうがいいかもしれませんね」
「そうだな」
 ちょっと赤い顔をしているくらいのクラレットは、いつもより色っぽく感じられる。
 ドキリとしながなら、ハヤトは自分も箸を料理に伸ばした。
「くすくす。ハヤト、料理はまだまだありますから、たくさん食べてくださいね?」
「ああ。クラレットもちゃんと食べないと」
「私は大丈夫です。もともと小食ですし」
「そう?」
「はい」
 そういえば、確かにクラレットはハヤトたちと比べてもあまり食べない。
「じゃ、無理しないでな」
「ええ」
 そんなことを会話していたせいか。
 ハヤトは気づかなかった。
 クラレットの近くに、空いた酒瓶が転がっていることに。

 一時間後。
 酒宴は段々とおかしくなり始めた。
「ラムダ、あなたちょっと飲みすぎよ?」
「久しぶりの美味い酒なんだ、少しくらい……」
「あのね、ひゃからって、ヒック」
「セシル……。お前も充分酔ってるな」
 三騎士は全員が真っ赤な顔で、今にもまずそうな感じだし、セシルとサイサリスもいつの間にやら酔ってる。
「セシルさんまで」
 酔っ払うとは意外に思うハヤトだったり。
 ちなみに。
 クラレットの周りの酒瓶はずっと増えていた。
 
 二時間後。
 もはや宴は宴ではなくなりつつあった。
 三騎士は酔いつぶれた。
 セシル、サイサリスも同じく。
 スタウトは一時間前から部屋の隅で鼾を掻いている。
 ジンガは「もう食えない〜」とうなされつつ寝ている。
 ローカスも倒れている。
「うふふふ〜」
「…………」
 アカネは先ほどシオンさんに背負われて(アカネ自身は酔いつぶれて寝ていた)帰っていった。ただし、シオンさんは手に料理のお土産を沢山抱えていた。
 スウォンも「遅くなると森は危険ですから」と一足早く帰宅。
 エドスも寝てる。
 ガゼルは酔い潰れたが、リプレに引き摺られるようにして部屋に戻った。
 当のリプレは帰ってきてないから、看護しているのかもしれない。
 アルバやフィズ、ラミにモナティ、それにエルカは皆よりもずっと早く船を漕ぎ出したので、早々に部屋に戻っていった。
「えへへへ〜。ハヤト〜♪」
「………………………」
 ペルゴは「明日の仕込がありますので」とふらつきながらも帰った。
「ハヤトってば〜」
 さっきから自分を呼ぶ声。
 無論聞こえていなかったわけではない。
 意識的に聞こえない振りをしていたに過ぎない。
 なぜなら。
 それはなぜならば!
「ハヤト〜。どうして無視するんですか〜?」
 ギュッと誰かが抱きついてくる感触。
「あの、クラレット?」
「何ですかー?」
「何で抱きつくのさ?」
「抱きつきたいからです〜」
「酔ってるだろ、クラレット!?」
「全然酔ってません。それはもう完全に素面です」
「どこが!?」
「全部がです。それにしてもハヤト」
「何?」
「どうして私のほうを見てくれないんですか〜」
「………………………………」
 少なくとも好意を抱いてる女の子が酒に酔って抱きつき魔になっている姿など、誰が見たいものか。
 ……少し見たいかもしれない。
「って! クラレット!」
「なんですか?」
「だ、抱きつくの、やめてくれ」
「どうしてです?」
「いや、あのね、そ、その、む、胸が当たって……」
 しどろもどろになるハヤト。
 クラレットって、意外と胸あるなーと思ってしまったことは秘密。
「いいじゃないですか。私は構いません」
「俺が構うって!」
 酒のせいか、いつもより大胆なクラレットに、ハヤトは押されっぱなしだった。
 元の世界では部活に明け暮れていたし、もてたこともないから、こういう経験は皆無に等しい。つーか、ない。
「ハヤト……」
「な、何?」
 スッと体を離す気配があり、ハヤトはほっとした。顔が熱い。
「ハヤトは嫌なんですね……」
「え? な、何が?」
「嫌なんですね、私に抱きつかれるの……」
 急に沈んだ声音になるクラレット。
 グスグスと鼻を鳴らす音まで聞こえてきた。
「ちょ、ちょっと待てって! 何をいきなり言うんだよ!?」
「ハヤトは、私のことが嫌いなんですね」
「な!? そんなことあるわけないだろ、クラレット!」
 慌ててハヤトは振り返った。
 自分がクラレットを嫌いなわけがない。むしろ、最近はクラレットの笑顔を見たり、クラレットに触れたりすると、ドキドキすることがあるくらいなのだ。
「じゃあ、何で私を否定するんですか?」
「ひ、否定って」
 言葉に詰まる。
 否定というかなんと言うか。
 危険な感じがするので、逃げてるんだ――なんて、言えるわけがない。
「答えられないのですか。答えられないのですね?」
「え、ええと」
「やっぱり、ハヤトは私のこと嫌いなんですね……」
 奇麗な紫の瞳が潤み始める。染まった頬と相まって、やけに色っぽい。
「嫌いなわけないだろ? 何でそう思うんだよ!?」
「だって、ハヤト、抱きつくの嫌がったじゃないですか……」
「い、いや、それは……」
 恥ずかしいんだから仕方がない。
「やっぱり嫌いなんですね、私のこと」
「だから何でそうなるのさ!?」
「じゃあ好きですか!?」
「へ!?」
「好きですか、嫌いですか!?」
 瞳をウルウルとさせて、クラレットが詰め寄ってくる。
「な、何でいきなりその二択に!?」
「好きか嫌いか、それしかないからです!」
 さらに詰め寄ってくるクラレット。ハヤトは思わず身を引いたが、椅子の背もたれに体がぶつかっただけだった。
「あ、あー。クラレット。じゃ、じゃあ、クラレットはどうなの?」
「私……ですか?」
「そう、クラレットはどう思ってるんだ、俺のこと」
 ハヤトは上手くかわしたと思っていた。クラレット自身に疑問をぶつければ時間が稼げるし、そのまま逃げ切れるかと思ったのである。
 しかし。
 思惑通りには行かなかった。
「好きですよ、私はハヤトのこと」
「はい?」
「好きだと言ったんです。私はハヤトのこと、本当に好きです」
「ええええええ!?」
 ハヤトは思わず大声を上げた。
 慌てて周りを見回すが、誰も起きた気配はなく、鼾が聞こえてくるだけだった。
「……何で驚くんですか」
 不満そうなクラレット。それはそうだろう。告白を驚かれたら、誰だって不機嫌になる。
「だってさ。クラレットが俺のこと好きだなんて言うとは思わなかったから……」
 ハヤトの言葉に、クラレットはため息を吐いた。
「ハヤトは鈍感です。私の気持ちに全く気がついてくれていないのですから。罪作りです」
「あう……」
 鈍感である自覚はあるだけに、言い返せない。
 でも、まさかクラレットが自分を好きだなんて、想像だにしていなかった。
「で・す・か・ら」
 急にふにゃあと相好を崩すクラレット。
「あれ?」
「責任、取ってください♪」
「せ、責任って、なんのー!?」
 再びぎゅうっと抱きついてくるクラレットに、ハヤトはまた恐慌状態に陥った。
「私をこんなにした責任です」
「俺は何もしてないってー!!」
「酷いです、ハヤト。私をこんなにも虜にしたくせに」
「い、いや、あのね、クラレットさん?」
 どんどん追い詰められるハヤト。陥落するのも時間の問題か。
 酒で潤んだ瞳で見つめられ、ハヤトは息苦しくなってくるのを感じていた。
「ハ・ヤ・ト」
「は、はい!?」
「私は……本……当に、好きなんです……よ……」
 言いながら、ぐらりと体が揺れる。
「ク、クラレット?」
 とさ、とクラレットはハヤトの胸に顔をうずめてしまった。
「…………くー」
「……え?」
 ハヤトに体重を預けたクラレットからは、寝息が聞こえてくる。
「ハヤト……すー……」
 すっかり寝入ってしまったらしいクラレット。ハヤトはその可愛らしい寝顔を見て、自然と微笑みがこぼれた。
「やれやれ。こんな感じで寝ちゃうなんてさ」
 ポンポンとクラレットの背中を軽く叩いてやる。華奢な身体が愛おしく感じる。
「さて。このままにしておけないし、部屋に運んでやらないと」
 クラレットは女の子なんだから、野郎どもと違って雑魚寝させるわけにも行くまい。
 というより、ハヤト自身がさせたくない。
「んじゃ、運ぼうか……ん?」
 ハヤトがクラレットの体を運ぶために、抱き直そうとした時だった。
「はあ〜。やっと終わったわ。ガゼルったら飲みすぎよ。全く、世話が焼けるんだ……か、ら……」
 現れたのはリプレ。ようやく呑み助の世話が終わったらしい。
 が。
 広間にてハヤトと目が合い――刻が止まった。
「あ、リプレ? そっちは終わったんだな」
 状況を何もわかっていないハヤトが暢気な質問をかける。
「ええ。ところであなたは何をしているの?」
 リプレはにっこり笑った。その顔には怒りマークが浮いている。
 ハヤトにすっかり体重を預けているクラレット。
 そのクラレットを抱きしめているハヤト。
 傍目にはラブシーンに突入しようとしているようにしか見えなかったりする。
「あ、え!? ――あ! こ、これにはちゃんと訳があるんだ、リプレ!」
 敏感にリプレの怒りを察したハヤトだったが、いかな弁明とて効果はない。
「弁明は無用よ、ハヤト?」
「ちょ、ちょっと待って! 話を聞いてくれ、リプレ!」
 ツカツカと近づいてくるリプレママ。
 笑顔のまま怒っているのが何より怖い。
「後で聞いてあげるわ」
「今聞いてくれー!」
 直後。
 小気味よい音が鳴り響いた。

 翌日、ハヤトは黙々と朝食を食べていた。
「はあ。酷い目にあった」
 良くも悪くも、であるが。
「何かあったのか、ハヤト……」
 青い顔のガゼル。完全な二日酔いらしい。
「いろいろ、な。ガゼルは二日酔いか。飲みすぎだろ」
「言うんじゃねえよ。それに俺だけじゃねえ。……見ろよ」
 ガゼルが顎をしゃくって見せたほうへと顔を向ければ、テーブルの片隅で、ガゼルと同じように青い顔をした連中がいた。
 ジンガ、レイド、ラムダ、イリアス、セシル、サイサリス、エドス。ローカスは早朝に部下が迎えに来て、ぶっ倒れたままのローカスを担いで帰っていった。
 帰り際に、「ご迷惑おかけしました」と菓子折りを置いていった辺り礼儀は心得ているようだ。
 クラレットはまだ来ていない。
「みんな本当に飲むんだから。レイドやラムダさんまでこうなるとは思わなかったわ」
 皿を置きながら、リプレがため息をつく。
「あはは……」
 まあ、この惨状を見れば、リプレが言うのもわかる。
「ハヤト」
 リプレがハヤトへと矛先を変える。
「ん?」
「クラレットはまだ? 起こしてきてくれないかしら」
「え!?」
 さすがにハヤトは慌てた。昨日のことがあるから、クラレットと顔を合わせるのは少々恥ずかしい。
「大丈夫よ。さ、早く」
 お見通しなのか、リプレが笑って言う。
「わかったよ」
 既に機嫌は直っているリプレを再び不機嫌にはしたくない。
 立ち上がったハヤトがクラレットの部屋に行こうとして――動きを止めた。
「あ、クラレット」
「おはようございます、ハヤト」
「あ、うん……」
 いつもと変わらない様子のクラレット。昨夜のことはなんとも思っていないのだろうか。
「おはよう、クラレット。よく眠れたかしら? 二日酔いとか大丈夫?」
 リプレがお茶を出しながら訊く。
「ええ、大丈夫です、リプレ。ただ……」
「ただ?」
「昨日のこと、ほとんど覚えていないんです」
『え!?』
 ハヤトとリプレの声がハモった。
「覚えて……ない?」
 あのことを!?
「はい……」
「え……と。ねえクラレット。どの辺りから覚えていないの?」
 恐る恐る訊くリプレ。
「宴会が始まったところまではちゃんと覚えているのですが……。お酒を頂いてからの記憶がなくて」
「とすると、最初からだよね」
「はい。ほとんど」
 そう言って、俯くクラレット。
「あ〜。そうなのか」
 つまり、あのことも覚えていないわけで……。
「じゃあ、覚えてないのね、あのことも」
「あのこと……?」
「リ、リプレ!?」
 うっかり口を滑らすリプレに、ハヤトは慌てて止めに入る。
「あ」
「ハヤト!? リプレ!? なんですか、今の!? 私、昨日、何かやってしまったのですか!?」
 含みのありすぎる二人の反応に、クラレットは顔を引き攣らせた。
「い、いや何でも」
「そうそう。何にもないわ、クラレット。気にしないほうが」
「嘘です! 二人とも何を隠してるんですか? ハヤト!」
 強い瞳で見つめられ、ハヤトは思わず視線を逸らした。リプレも同じように明後日の方向を見つめている。
「リプレまで!? 本当に何を隠しているんですか!? 教えてください!!」
「えっと、えっと」
「ハヤトー!?」
 そんなに言われても。言ったら言ったで、クラレットがどういう反応を示すか。
 とてつもなく怖い気がする。
「ハヤト……」
「リプレ……」
 昨日の真実を知る二人は視線を交わし、アイコンタクトを試みる。
『どうするの、ハヤト?』
『どうするってったって』
『昨日のこと言うの?』
『言ったらクラレットはどうかなっちゃうよ』
『そうよねえ』
『リプレだってひっぱたいたし』
『あ、あれは……』
『とにかく誤魔化すしか……』
 そういう方向で一致しそうなとき。
「ハヤト……。なぜさっきからリプレとだけ視線で会話しているんですか……?」
「ひい!?」
 限りなく低い、クラレットとは思えない声にハヤトは身をすくませた。
「さあ、答えてください、ハヤト」
「うう……」
「これは……諦めるしかないみたいね」
「リプレ〜!?」
 縋るようなハヤトに対し、リプレは複雑な笑みをしながら台所へ引っ込んでしまった。
 引き際に「頑張って」と励ましなのか慰めなのか、わかりにくい声を掛けつつ。
「ではハヤト♪」
「うわあ!?」
 妙に嬉しげなクラレットへ硬い動きで体を向ける。
「教えてくださいね?」
「はい……」
 観念して、ハヤトは重い口を開いた。
 後悔するのはクラレットだと思いながら。

 全てがクラレットの耳に入ってすぐ。
 真っ赤になって「あああうううああうううう〜〜〜〜!?」と悲鳴とも呻きともとれない声を上げ、クラレットは自室へ引き篭もってしまった。
 そして、その日丸一日出てこなかった。
 さすがに空腹に耐えかねたらしいクラレットが出てきて、最初に発した台詞は「飲みすぎには以後注意します……」だった。
 飲むこと自体はやめないのかとハヤトは突っ込みたい気分だったが、それはまあそれである。

 ちなみに。
 その日はサイジェントが誇る騎士団も、まるで機能しなかったという。
 率いる三騎士が全員二日酔いになったのだから当然だが。
 そして、領主からこってり油を絞られたという……。


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